今年も残すところ一日となりました。
お客様には今年もご愛顧いただき本当にありがとうございました。
今年は天災に政治の機能停止による人災も加わりたいへんな1年となってしまいました。被災された方に改めてお見舞い申し上げます。
しかし今年は誰もが認めるように、人と人との『絆』が再認識された年となりました。私も「無縁社会」という社会病理に衝撃を受け2月21日より「絆ブログ」を書きだしたわけですが、その危機感がたくさんの人に共有されていることが分かりたいへん心強かったです。
長い歴史と伝統の蓄積により、社会には倫理といいますか道徳といいますか価値の基準が存在します。昨今、価値観は相対的なものでそれを学校教育等で押しつけてはいけないといったような論調がありますが、私はそう思いません。
「怠慢」より「勤勉」、「浪費」より「倹約・貯蓄」、「乱雑」より「整理整頓」、「自由には責任がついてまわる」、「権利と義務はセットである」、「私事だけでなく公のことも考える」。これらは日本の歴史の中で培われてきた社会の真実であり、家庭はもちろん学校でも教えていかなければならないことです。
そしてこの価値の基準の一つとして「人と人との絆を大切にすることは善である」ということがはっきり再認識された画期的な年となりました。人と人との絆の根本である家族と地域のありがたみがよく分かった年であったと思います。
正直言って、人と人との交わりはやっかいなことも多いです。人生の悩みの半分以上は人間関係です。現代は一人でも生きていけますし短期的には得です。コンビニ等生活サービスは極度に発達していますし、公的サービスもあります。稼いだお金は全部自分のために使えますし、時間的にも自由気ままです。こんな気楽で快適なことはありません。
しかし大震災等非常時に頼りになるのは自分、そして家族、さらに地域の人々です。そうです。とっさの時には現実に周りに存在する人しか助けられないし頼れないのです。そして心の傷をいやしてくれるのもこの周りの人々なのです。
人間は一人では生きられない。家族が友人が地域社会が必要なのだ。そのことがよ~く分かった1年となりました。
今年も確かに不景気でした。しかしそれにもかかわらず、家族の成長の一つの節目として「お宮参り」をきっちり行う、そういうお客様が多かったように思います。
特にこの年末は、お宮参りはぜひしたい、しかしこの正月休みしか家族が集まれない、だからただでさえ忙しいのだけどこの正月にお宮参りをする!というお客様がたくさんおられました。
本当に感謝です。
この思いが日本国に満ちれば、人と人との『絆』の復権につながると思います。私もそのお手伝いをしたいと念じております。
さあ 新春は家族そろって初詣に行きましょう!
それではよいお年を!
ありがとうございました!
(裕)