へそまがり京都案内のバックナンバー「祇園祭 山鉾巡行 特集号」
京都の7月は祭の季節です。
7月1日吉符入りで始まった祇園祭(ぎおんまつり)が7月17日山鉾巡行でクライマックスを迎えました。
今回のメルマガはその巡行の模様をご報告いたします。
宵山(巡行の前日)までは鉾町(ほこちょう=山鉾が建っている町内を敬意を表してこう呼びます)に建てられていた山鉾は、本日巡行のため四条通りに集まってきます。
通りの上空に注目。
電線が横切っていません。
山鉾の通行の邪魔になりますので電線には遠慮してもらっています。
今日は雨。それも土砂降りです。
しかし祇園祭は雨天決行です。神事に順延はありません。
こんな梅雨の末期に行われるのですから、例年多少の雨は降ります。
ポイントでは必ず雨はやみます。なにしろ神のご加護がありますから。
山鉾は大きいもので約50人程度の曳子に曳かれ動かします。
今日は曳子も濡れネズミです。
ちなみに学生アルバイトの曳子もいます。京都の大学ではこの季節
祭関係のアルバイトがあるのです。(と昔曳いたことのある元学生から聞いていたのですが、今回調べてみるとなんとボランティア(無給)に変わっていました)
今回のメルマガの画像の中にも外人さんの曳子が写っています。留学生かも。
巡行の先頭を行くのは長刀鉾(なぎなたほこ)と決まっています。
そしてこの長刀鉾は生稚児が乗る唯一の山鉾です。
生稚児が乗り込み出発です。
長刀鉾は鉾頭(ほこのてっぺん)に長刀を付けているのでこの名があります。
鉾頭にかざした三条小鍛冶宗近作の長刀(複製)が疾病邪悪を払いながら進むのです。
山鉾巡行は事前に引かれた籤(くじ)の順番に整然と進みます。
浅草の三社祭や岸和田のだんじり祭等と全く違う、こののんびりさ加減がなんとも京都らしさといえるでしょう。
どうぞ機会がありましたらぜひ祇園祭の季節の京都にお出で下さいませ。
町衆が熱烈歓迎いたします。